なので、歴代のバイクは“CBR400F”の初期型、“MTX200R ”のI型(フロントブレーキがドラム式)、“CB-1”初期型に乗っていました。
今から20数年前、最初に乗った“CBR400F”は、バイト先の社員の方が「弟が乗っていたバイクが、倉庫にほったらかしになってるんやけど、いるか?」と聞かれて、学生でお金のない私が「ほしいです」と、飛びついて、もらう事となりました。
しかし、倉庫にほったらかしで、雨ざらしになっていなかったので、外観はそんなにひどくなかったものの、タンクの中は錆だらけ、エンジンはアイドリングは出来るが、スロットルを開けるとエンジンが止まるという代物でした。
若くて無知って怖いですね。こんな状況でもなんとか出来ると思ったし、最終なんとかなりました。
足周りとエンジンはほとんどオーバーホールしなくても良かったんですが、直4の4つのキャブレターのうち1基がどうしても直りませんでした。
結局、その1機は買い換えてアイドリングとスロットルも開けれる事を確認して、全体の作業を行っていきました。
その時、交換したオーバーホール出来なかったキャブレターは青春の思い出として手元に置いています。
当時、これ一つが15,400円でした。
10ヶ月掛けてオーバーホール(というか、もうレストアですね)をしました。
やった事は、ざっと思いだしただけでも
・ガソリンタンクの錆取りとタンク内の膜貼り
・キャブレターのオーバーホール
・外装の色の塗り替え
・ホンダマーク等のシール張り
・ブレーキシュー等の消耗品の交換
・フロントフォークのオイル交換
・ブレーキフルードの交換
・その他、汚くなったパーツを交換しようと八幡のスクラップ屋で物色
・ユーザー車検
昔はパーツを探すのが大変でした。なにしろインターネットが一般的ではなかったですからね。八幡に行ったり、南海部品に行ったり。
今やAmazonで探せます。
ホンダグロム(GROM)おすすめカスタムパーツ
バイク屋に任せたのは
・純正パーツの取り寄せ
・キャブレターの同調
・タイヤの交換
・チェーン張り替え
確か、全部で12万くらいで収まったと記憶しています。
最初はど素人で始まりましたが、終わる頃には相当詳しくなり、なじみのバイク屋も出来ていました。
この作業の中で、一番手が掛ったところは何と言っても“キャブレター”でしたね。
何年も放置されていたバイクのキャブレターには、タール状になったガソリンがこびりついていて、灯油に付けて金ブラシでゴシゴシ磨いて落として、穴と言う穴に金ブラシのワイヤーを通したりして、それで4基中3基は復活したんですが、どうしても一番左の1基は先述したように交換となりました。
サイドスタンドを立てて放置しておくと一番左側のキャブレターは、厳しい場合があるそうですね。
しかし、この“キャブレター”って言うパーツ、知れば知るほど奥の深い職人気質にあふれたパーツなんですよね。
気圧の高・低を使い、ガソリンがベンチュリー管を通り、空気と混合されてエンジンに送り込まれる。
なんと考えられたパーツであった事か。この時なんで理数系の大学に進んでいなかったんだろうと悔やみました。
ちなみに幼い頃、近くにキャブレター屋さんがありました。なんのお店なんかさっぱり判りませんでしたが、この時初めて意味が判りました。でも、キャブの調整とかで食えてたんですかねぇ?
そして、10ヶ月のレストア期間を経て出来あがったのが、これです。
もう一度、この時した事をやれと言われたら絶対出来ないですねw
ちゃんとエンジンも吹けあがり、CBR400FのREVエンジンの特徴である回転数が上がれば2バルブが4バルブになって音が変わるっちゅうのも感じれました。
レストアした後、陸運支局にユーザー車検を通しに行きました。当時は簡単で検査する人も皆優しかったですが、今はどうなんでしょうね?
車検を通す時に初めてライトの光軸がずれている事が判りましたし、そもそもこのCBR400Fはハーフカウルモデルのエンデュランスではなく、四角目のライトだったので業者に頼んでいれば、そこも突っ込まれていたでしょうから。
だいたい一般でバイクのユーザー車検を通す人は少ないですから、検査をする人は、「おぉ、よう来たな」って感じで(あくまで私的な考えですが)「光軸ずれているから直しておきや」って言うアドバイスで済んだりしたんですよw
厳密に言うと、ハーフカウルモデルになってたんで、全長も変わっていたんですけどね。書類と見比べんと判らへん内容やけど良かったのかなぁ?
ほんま、この記事を書いているだけで思いだして懐かしい。
それで、このユーザー車検を通した後、初めてガソリンを満タンにして乗って帰ったんですけど、途中でガソリンキャップ周りからガソリンが漏れ出しましてね。
泣きそうになりましたwww
結局、ガソリンキャップも取り寄せて交換して、なんとか安心して乗れるようになりました。
まぁ、このバイクに乗っている間はいろいろありました。大学生活では教育実習があったりして忙しかったりしました。
そして、最後このバイクは結局人気車だったので、盗難にあって手元を離れてしましました。
わざわざ、物音が目立たない雨の日を狙って。
しかし、乗ってて判ってたんですけど、エンジンのピストンリングの交換も必要になってしまって(オイルがピストン部分まで上ってきて)4ストなのにマフラーからうっすら白煙が上がっていたんですよ。
これはまたどうしようかと思っていた時で、エンジンのオーバーホールをするにしてもお金もなかったんで、持って行ってくれて良かったと思うようにしました。
ちなみにCBR400Fに乗り出した頃に、近所の人がMTX200Rをくれまして、(これも若干のレストアが必要でしたが単気筒で簡単でした)大学に行くのにも困らなかったんです。
負け惜しみじゃないですw
まぁ、若い時に色々と教えてくれた経験でありました。
ほんと、楽しかったですね。
もう、こんな無茶はようしませんがwww
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