藤子・F・不二雄のこわいマンガ ~ミノタウロスの皿~

前回の記事に続いて、今回は「ミノタウロスの皿」について、思う事を書いてみたいと思います。
※前回記事 ⇒藤子・F・不二雄のこわいマンガ ~ウルトラ・スーパー・デラックスマン~

さて、このマンガを今見て思う事は、「今これを、現在のマンガ家が書いて雑誌に載せたら、ネットでたたかれたやろうなぁ~っ。」です。

ストーリーは、宇宙飛行士の主人公が宇宙で遭難し、牛と人間の立場が入れ替わった星に不時着し、牛に喜んで身を捧げる人間を見てしまうという話なんです。

酷な事に、その星の人間はささやかながら文化を持ち、もちろん言葉も話している。

でも、牛が絶対君主である。

現実世界の牛と同じく、容姿がよくキズのないものが、その星の牛には喜ばれ、その事を身を捧げる立場の人間は知っている。

ちなみに、主人公は捕食される立場のその星の人間と姿は同じですが、地球から来た事を知り客として迎えられます。

そして、喜んで身を捧げようとしている美しい女性型人間を、主人公は助けようとするが、身を捧げる事が当たり前と思っている人間とは、話がかみ合わない。

・・・けっこう、キテル内容です。

藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 1
小学館
2011-10-25
藤子・F・ 不二雄


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※ちなみに、「ミノタウロスの皿」は昭和44年(私が生まれた年)に発表


藤子・F・不二雄の画でなければ、成立しないほどグロな内容になりそうで・・・

もし、このマンガが当時発表されなくて、今他の作者で発表されるとベジタリアンやヴィーガンの人達からバッシングを受けそうに思いますね。


でも、このマンガは非常に考えさせられる。

捕食するものはどこまで行っても、自分勝手なものだと私は考えてしまいました。

だって、最後に主人公は迎えのロケットの中で、待望のステーキを泣きながらほおばっているので。

このマンガは極端ですが、当人が食べられると思っているものを食べる事は残酷な行為と思わないが、その文化の外の人はそう見ないんですよね。


いやーっ、改めて今見てみるとこわい!

これを初めて見た二十歳の頃もこわいと思ったが、今になって見ると、その頃より人生経験が増えたせいか気持ち悪いこわさがなおさら判る。


最近のマンガで言えば、「GANTZ」の最後の章の描写に近い。


今の世の中、外国で日本のマンガを読む人が多くなりましたが、この作品を読んだ外人さんはどう思うんでしょうね?

けっこう、デリケートな内容かも。

ではでは。


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